業界に特化したレポート自動生成SaaSを低コストで開発
今回、システム開発事例についてご紹介したいと思います。
最近とあるお仕事においてレポートを自動生成するWebサービスを開発してほしい、というご依頼をいただきました。
業務システムではなく、レポートの自動生成をコア機能として外部公開してSaaSとして運用できるシステムの構築をご希望でした。
この業界向けのサービスは調べた限りなくて手探りな状態の開発になるため、MVP(Minimum Viable Product)を一緒に考えながら、作らせて頂きました。
依頼の背景
画像データからWordのレポートを
自動で生成・管理できるアプリを作って欲しいです。
はい、喜んで。
まず、デザインから一緒に考えて行けますと幸いです。
ざっくりとしたイメージのすり合わせから、やり取りが始まりました。その後、デザインモックをベースに「このサービスみたいに、サイドバーがあってスマホに対応していて・・・」とヒアリングさせて頂きながら作業を進めていきました。
そして、ある程度の要件が固まってきた段階で、デザインを中心にしたやり取りに移ります。開発のスケージュール感や費用をお伝えして、双方の認識が合ったところで正式に開発の依頼を頂きました。
機能要件の大枠は以下のようになりました。
- タイトルと画像をアップロードしたらドキュメントが自動で作成される。
- サイドバーにドキュメント一覧が表示されて、移動すると詳細が確認できる。
その他、サービスとしては、まだ行先がはっきりしないため、今後の成長を配慮してほしいとのことでした。
- 小さく始めて段階的に機能拡張、磨き込みをしていきたい。
- 将来はログイン機能、有料化といったことも考えたい。
提案したシステム
ご依頼頂いてからは、サービス仕様のご相談やAWSアカウント設定に関するやり取りをしながら、並行して開発を行いました。開発期間は通算すると2ヶ月程度で、以下の作業を行いました。また、スケジュールの遅延や認識の齟齬が発生しないように定期的に成果の共有だったり、場合によっては改善提案をしながら進めさせて頂きました。
- 機能開発
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- アカウント関連
- ログイン機能
- パスワードを忘れた際の復旧機能
- メールアドレス認証
- レポート関連
- レポート生成機能
- レポート詳細画面にwordファイルのビュワーを表示
- 削除・編集機能
- アカウント登録機能
- アカウント関連
- インフラ構築
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- AWSアカウント作成・設定
- AWSリソース設計・構築
画面イメージ
最終的なサービスデザインは以下のようになりました。
レスポンシブ対応をして、スマートフォンにおいても最適な表示ができるようになっています。
レポート生成のシステム構成
レポート生成のための仕組みをご用意しましたのでご紹介します。Webシステムの構成は一般的なため割愛します。
ユーザーがレポート作成を行うと一意のファイル名でzipファイルがアップロードされ、その PutObjectイベントをトリガーにLambdaが実行されます。このLambdaによってレポートが生成され、処理が完了したら専用のバケットにwordファイルが配置されます。このようにレポートデータの取り扱いはLambdaで構築したAPIが行っています。言語としてはPythonを使用しており、豊富なライブラリーが非常に役立っています。また、 機能強化のご要望があった場合に、AIモデルを使った開発ということも可能になっています。
まとめ
今回ご紹介したシステムは、一通りMVPの開発できた後に、Stripeで決済機能を実装をしてサービスローンチが完了しています。初めにご依頼頂いたときは、ざっくりとしたイメージしかない状態でしたが、新しいSaaSプロダクトを世に出すことができました。昨今では、様々なクラウドサービスが公開されており、低コストで利用できるようになっています。開発においても無償で使えるソフトウェア(OSS)が充実しており、イメージを形にすることが非常にやり易くなってきています。本記事を見て、システム構築を検討されている方や、開発を依頼される方にそういったことが伝われば嬉しいです。
ピッタリと当てはまるようなサービスは見当たらないし、外注するにもシステムのことはよくわからない、そういった方でも大丈夫です。まずはフォームからご相談ください。
以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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