Webベースで金融系のモバイルアプリ開発

今回は金融系の取引を可視化・分析するWebベースのモバイルアプリを開発しました。
アプリの規模としてはローンチ時は約20画面ほどを、やり取り含めて2ヶ月ほどで作らせて頂きました。開発イメージの紹介したいと思います。

目次

背景と課題

クライアント様が依頼された背景や課題は以下のような内容でした。

  • モバイル向けにWebアプリでネイティブアプリのように表示させたい。
  • 外部の取引所システムと連携して、口座情報を貯めていきたいので、外部システムに合わせたAPIを実装してほしい
  • アプリリリース後の運用はご自身でできるだけ行いたい
  • インフラはクラウドを使いたいけれど、クラウドサービスの開発の実績やノウハウがない

提案したソリューション

モックデザインを既にお持ちだったため、それをベースにヒアリングをさせて頂きながら、システムの開発にあたっては、大きく3つの作業を行いました。その中から主要機能の画面デザインとインフラ構築についてご紹介します。

主な作業
  • インフラ構築
  • REST API開発
  • モバイル向けフロントエンド開発

モバイル向けフロントエンド開発

ログインページ

グラフィカルな画像があるトップページから、ログインページに遷移してくる流れとなっています。
ログイン機能、メール認証フロー有りのアカウント登録、アカウント管理といったアカウント周りを実装させて頂きました。

収益確認ページ

現在の口座状況を確認する画面です。
外部システムからAPIで口座データが送られてくるので、その情報を元に口座状況を表示させます。

値確認(日利、週利、月利、全期間、カスタム期間検索)

口座データに対して期間を指定して、利益状況の確認ができる画面です。
自由に期間を指定できるため利益の動向を追えます。

推移のグラフ

口座データをチャートで可視化しています。
現状はシンプルな表示になりますが、表示データのフィルタリングなどの拡張がしやすい設計となっています。

インフラ構築

AWSアカウントの設定から代行する形で作業をさせて頂き、0→1でインフラ構築を行いました。
ローンチ時は最小限の構成でリリースを行い、将来的にユーザーが増えていった際にはスケールさせられることを希望しておりました。そのため、ユーザー増加の負荷に耐えられるようにロードバランサーの設置したり、APIにレート制限を設けたり、といったスケールを意識したご提案をしながら、設計を進めました。
また、要望としてリリース後に、できるだけ自身で運用したいというところで、FTPサーバーの構築をさせて頂いたりと、運用効率化も実施いたしました。

まとめ

アプリの立ち上げにおいて、画面イメージをお持ちの場合でも、システム化にあたっては分からないことが多いという方もおられるかと思います。
どれくらいのコストがかかるのか、リリース後の運用はどのように行えば良いのか、運用はどのくらい費用が掛かるのか等、開発状況の把握が難しいポイントはいくつもあります。タスクを分割をしてステップを踏みながら1つずつ丁寧な説明と実装をセットで進めていくことで、そういった不安を取り除いていくことができます。
今回、定期的に連絡をとらせて頂く中で、踏み込んだご提案ができたのも、少しずつ納得感を覚えて頂けた結果のように思います。今後は、ユーザーフィードバックを基にさらなる機能の拡充と使いやすさの向上を図っていく予定です。

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